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「食の安全」食品工場の品質管理、防犯対策とは

2014年1月27日 カテゴリー: 企業・組織のセキュリティ , 食の安全 , 事件・ケーススタディ , 事務所・企業 , 工場・倉庫 , 犯罪手口・種類 , 監視カメラ・防犯カメラ

ようこそ「防犯対策.com」へ!
防犯アドバイザーの新井富美男です。

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あなたは今日の「アクリフーズ冷凍食品農薬混入事件」
容疑者取調べの報道を見ましたか?

容疑者として逮捕された工場従業員が自宅の農薬を
勝手に持ち込み混入したことや同僚に混入など
「いくらでもできるよな」と話していた事実と
容疑者が
自分の持ち場でない生産ラインまで自由に
入退室
していたことが判明してきました。

容疑者が自分の会社に対する鬱憤を無関係の一般市民の
健康被害事件で晴らそうという反社会的動機とかつ
非常に幼稚で利己的な性格も明らかになってきました。

またアクリフーズの品質管理、防犯対策の杜撰さも
解明されつつあります。

元従業員の話として「工場内移動は何の制限もなく
他の製造ラインでのつまみ食いなどが日常的に行われ
容疑者もその1人に過ぎなかった」といいます。

もっと強力な毒物混入だったら、もしテロリストに
狙われたらなど想像するとぞっとしますね 🙁

今回も前回のブログに続きまして一人暮らしの女性、
ご家族をはじめ日本国民の「食の安全」を揺るがした
「アクリフーズ農薬混入事件」からより良い食品工場
の品質管理、防犯対策について検証してみます。

消費者として食品工場の品質管理の実態に目を向けて
「食の安全」を再考いただくと共に、食品会社の
経営者、社員、関係者の方々の防犯対策システムの
見直しの助けとなれば幸いです。

 「食の安全」とは 

当たり前のことですが私たちは生物であるので健康で
健全な生活を送るためには安全な食物を定期的に取って
エネルギー補充し身体を構成することが不可欠ですね。
「食」はまさに「生命」といわれる通りだと思います。

自給自足の時代から産業革命を経て、この「生命」の
源である「食」が私たちの管理下からほぼ離脱し、
営利企業の管理下で食品工場で大量生産される時代
となっています。

それ故に私は食品会社、食品工場の経営理念は単なる
営利目的であってはならず国民の「食」=「生命」
を守る公益性が理念として企業末端まで浸透して
いなければならないと思います。

政府の食品衛生管理の政策、企業の法令遵守はもちろん
ですが、私たちも「食の安全」については家族をはじめ
国民の生命を守るため監視の目を緩めない権利と義務が
あると思います。

物言う賢い消費者として「食の安全」管理も出来ず
生命を脅かす食品会社には市場から退場願いましょう。
私たちが食品会社を選別する時代にしましょう!

 「食の安全」食品工場の品質管理とは

それではどの様な食品工場の企業理念、品質管理体制が
理想的なのでしょう。

優れた品質管理で有名「日清食品グループ」のケース

創業者安藤百福氏の「創業者精神」をご存知ですか?
「食足世平」「食創為世」「美健賢食」「食為聖職」
この企業理念にしてこの品質管理ありと感動しました。
時間があったらググッテ見て下さいね。

以下「日清食品グループ品質保証体制」より引用

食品安全研究所を中心とした独自の品質保証体制を敷き、
「食の安全」への姿勢をグループすべての会社で共有し、
それぞれの現場では独自の品質保証活動を展開しています。

各工場での品質管理に加え、品質保証のための独立組織
である食品安全研究所での集中品質管理という“二重の”
管理体制を敷いています。
食品安全研究所が原材料や製品の品質管理体制を整えて
グループ全体に運用することで、日清食品グループの製品
は高水準で安定した品質を保っています。

以上、引用文でした。

問題の(本社)マルハニチロ(子会社)アクリフーズの
品質保証体制と好対照だと思いませんか?
(私は日清食品グループと何の利害関係もありませ。
中立の立場ですよ。念のため 😉 )

 「食の安全」食品工場の防犯対策とは 

最後は品質管理の理念を守る具体的な防犯対策の
システム構築について。

工場防犯対策

工場防犯対策

1.外部からの侵入検知・威嚇装置

防犯カメラ、センサーライト、警報ベルで部外者
の侵入を防ぎます。
これにより外部からの「食の安全」を脅かす犯行
を排除できます。

2.内部の入退出管理システム

玄関、通用口、生産ライン出入口を入退出管理
システムに組み込み管理します。
全て装着されたセンサーにより管理されるので
業務遂行の妨げとはなりません。
これにより生産ラインの効率化と共に社員の
不必要な移動を管理可能。

3.内部の生産管理カメラ、防犯カメラ

安全上の重要ポイントに監視カメラを設置。
製品の品質管理と共に毒物混入などから
「食の安全」を守ります。

政府、企業、消費者が共働して、このような
「食の安全」を脅かす事件の再発を防げると
よいですね。

まとめ
「食の安全」食品工場の品質管理、防犯対策とは
*「食の安全」:「食」はまさに「生命」
*食品工場の品質管理:「食の安全」理念を本社、
工場など全体で共有、二重の品質保証活動が重要。
*食品工場の防犯対策:外部の防犯対策システム
と内部の品質管理システムの連動が大事。

「食の安全」という大テーマで二回連続と長くなり
結構しびれました(汗)
最後までお付き合いありがとうございます。

次回も心を込めて防犯対策ノウハウを発信して
ゆきますのでよろしくお願いします。

「防犯対策.com」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役 新井富美男

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