子供の誘拐など犯罪の現状、札幌女児誘拐事件に関連して

ようこそ「防犯対策.com」へ！
防犯アドバイザーの新井富美男です。

札幌市内で先月末から行方不明だった小学3年生の女児
が無事保護されましたね。
監禁容疑で現行犯逮捕された無職の容疑者は女児宅から
数百メートルの近くのアパートに住んでいました。

地域住民による不審者情報や防犯カメラの映像などが
今回の逮捕の有力な手がかりになったようです。
やはり防犯対策の鉄則「地域の目」が目撃情報と
防犯カメラ映像により犯人逮捕に活躍しました。

女児には怪我もなく健康状態も良好らしいので本当に
良かったです。

もし発見がもう少し遅れたらと想像するだけで恐ろしい
連れ去り、誘拐事件でした。
これからの容疑者の事情聴取で誘拐の動機など背景が
明らかにになると思います。

今回は札幌市の小学3年生の女児誘拐事件に関連して
子供を狙った卑劣な誘拐などの犯罪の現状と子供を
守るための防犯対策、ノウハウについてお伝えします。

　子供の誘拐など犯罪の現状　

子供の誘拐など子供ねらい犯罪として略取・誘拐、
逮捕・監禁、窃盗、強制・公然わいせつ、強姦、恐喝、
暴行、傷害などがあります。

平成２４年度の警察庁のデータによると子供の被害件数
は20万6千件もありました。

人口比率で極端に子供の被害件数が多い犯罪つまり
子供を狙った犯罪は略取・誘拐が１５６件（８３%）、
強制・公然わいせつが４２７４件（５２％）、強姦が
５６５件（４５％）、恐喝が１７７０件（４３％）、
逮捕・監禁が７７件（２５％）となっています。

つまり日本で発生する誘拐事件の八割以上とわいせつ
事件の五割以上が子供が犠牲者となっているのです！

動機として身代金目当て、性的嗜好（ロリコン）、興味、
子供ほしさ、友達ほしさ、弱いものいじめ、わいせつ
目的など様々です。

非力で無抵抗な子供を狙った誘拐など犯罪者の卑劣さが
はっきりとデータとして表れています。

子供たちの明るい未来を守るためには、保護者の自衛策
任せでなく、私たち大人が社会としても、子供を狙った
誘拐などを防止する有効な対策をたてる必要があります。

　子供の誘拐など犯罪の発生場所、時間帯　

子供を狙った誘拐など犯罪発生場所は未就学児童は共同
住宅敷地内、一戸建住宅内や道路上が多く、就学児童は
駐車場、共同住宅敷地内、一戸建住宅内、道路上、公園
が多くなっています。

人目に付きにくいエレベーター内、屋上、空き地、
空き家、車内への連れ込みなど、誘拐やわいせつ目的で
子供を狙った犯罪者に要注意です。

子供を狙った誘拐など犯罪の発生時間帯は、就学児童に
ついては放課後の午後２時から午後６時ごろが多く
なっています。

今回の札幌市小学3年生女児誘拐事件でも容疑者は被害者
自宅の駐車場で午後３時ころに待ち伏せ、連れ去りを
実行しました。

安全なはずの自宅の駐車場で待ち伏せて誘拐された
のでは手の施しようがありません。
やはりご家族の自衛策と共に学校や地域ぐるみで
社会が協力して総合的な防犯対策を構築するしかない
と思います。

長くなりましたので本日はここまでとします。
次回、子供を狙った誘拐など犯罪について具体的な
防犯対策をお伝えします。
最後までお読みいただきありがとうございます。

まとめ
子供の誘拐など犯罪の現状、札幌女児誘拐事件に関連して

＊子供を狙った犯罪：略取・誘拐、逮捕・監禁、窃盗、
強制・公然わいせつ、強姦、恐喝、暴行、傷害など。
＊子供を狙った犯罪、発生場所、時間帯：未就学児童は
共同住宅敷地内、一戸建住宅内、道路上。就学児童は
駐車場、共同住宅敷地内、一戸建住宅内、道路上、公園。

次回も心を込めて女性一人暮らし、ご家族に最適な
防犯対策ノウハウを発信してゆきますのでよろしく
お願いします。

「防犯対策.com」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役　新井富美男