「割れ窓理論」地域の治安回復の切り札！

ようこそ「防犯対策.com」へ！
防犯アドバイザーの新井富美男です。

連休明けの初日、いかがお過ごしでしたか？
お休みモードからお仕事モードへの心身の切り替え
を上手にこなしてくださいね (o^-‘)b☆ｶﾞﾝﾊﾞ！

私は初日から地元、前橋の学校の安全対策の現地
打ち合わせでした。
地域の安全に少しでも貢献できると思うと大変な
遣り甲斐があります（☆_☆）

それでは一人暮らしの女性やご家族をはじめ日常の
防犯対策にお悩みのあなたに最適なあまりお金を
かけず簡単にできる防犯対策のノウハウをわかり
やすくお伝えします。

【防犯対策!あなたを守る三大要素とは？】
前回ブログでお伝えした通り防犯対策には
「周辺環境・地域治安」が不可欠です。

そこで今回は地域の治安回復の切り札として期待
される「割れ窓理論」について。

「割れ窓理論」’Broken Windows Theory’とは

一度くらいは耳にしたことがあると思います。
アメリカの心理学者ジョージ・ケリング博士が提言
した地域の治安についての理論です。

一定の地域の建物の窓ガラスが割れたまま放置
されていると、誰も関心がない、管理者がいない
と思われ、さらに窓ガラスが破壊される。
そしてエスカレートして大きな犯罪も発生しやすく
なる。

小さな犯罪「割れ窓」を放置すると凶悪な犯罪が
増えるという理論です。

１９９０年代にニューヨーク市の検事出身の元市長
ルドルフ・ジュリアーニにより犯罪対策の基本戦略
として採用されました。

ジュリアーニ元市長を筆頭にニューヨーク市では
落書き、無賃乗車、万引きなどの小さな犯罪を
「割れ窓」に見立て徹底的に取り締まった結果、
劇的な犯罪減少の効果を上げて有名になりました。

最近でもグーグルのストリートビューを使った検証
で地域の外見の印象は犯罪発生率と相関している
という結果がでています。

日本での「割れ窓理論」展開

ここでは警察庁の「平成14年警察白書」を見て
みましょう。

「犯罪に強い社会を構築するためには、これまで
取締りの対象外であった秩序違反行為を規制する
ことにより犯罪の増勢に歯止めを掛けることも重要
な対策の一つであると認められる。」

「取締りの対象外であった秩序違反行為」を
「割れ窓」として認識して取り締まることが防犯
対策として重要と認めています。

あなたもお気づきの様に「割れ窓理論」による防犯
対策には行政、警察などの公権力と共に地域住民の
関心、モラル、郷土愛などに基づく協力が不可欠
です。
さもないと息の詰まる公権力による監視社会に
なってしまうおそれがあります。

私たちも近隣とのコミュニケーションや地域の清掃
活動などへの参加が、小さな綻び「割れ窓」を防止
して、自分たちの安全・安心・快適を守る防犯対策
であることを認識して協力したいですね。

日本各地でも行政と地域住民、コミュニティが共働
して以下の「割れ窓理論」による防犯対策の実践が
されています。

・東京、足立区とボランティア団体

「美しいまち」をイメージ付けて犯罪を防止する
美化推進による防犯運動です。
具体的には路上喫煙禁止、落書き禁止、放置自転
車禁止、花いっぱい運動など。

・札幌中央署とボランティア団体

歓楽街での駐車違反を徹底取締、街頭パトロール
の強化で犯罪を激減。

・京都府庁とボランティア団体

落書きバスターズやロータリークラブ等の
ボランティア団体との協力により落書きなど
「割れ窓」を防止して大きな犯罪を防ぐ活動。

【「割れ窓理論」地域の治安回復の切り札！】
についてお伝えしました。
ご質問、ご相談はお気軽に下記まで
⇩

 まとめ
【「割れ窓理論」地域の治安回復の切り札！】

＊ 「割れ窓理論」’Broken Windows Theory’：
一定の地域の建物の窓ガラスが割れたまま放置
されていると、誰も関心がない、管理者がいない
と思われ、さらに窓ガラスが破壊される。
小さな犯罪「割れ窓」を放置すると凶悪な犯罪が
増えるという理論。
＊日本での「割れ窓理論」展開：
「割れ窓理論」による防犯対策には行政、警察など
の公権力と共に地域住民の関心、モラル、郷土愛
などに基づく協力が不可欠。

長くなりましたので本日はここまでとします。
最後までお読みいただきありがとうございます。

次回も心を込めて女性一人暮らし、ご家族に最適な
防犯対策ノウハウを発信してゆきますのでよろしく
お願いします。

「防犯対策.com」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役　新井富美男

アルファセキュリティ対応エリア：
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