放火!その脅威と防犯対策~「京都アニメーション放火殺人事件」緊急リライト版
ようこそ「防犯対策研究所」へ!
群馬でただ一人の「総合防犯設備士」
セキュリティ・エキスパート、新井富美男です。
【本記事は7/18一部緊急加筆修正しました】
本日午前10時ごろに京都市内の「京都アニメーション」が放火魔によりガソリンを散布され放火されました。
現時点で事件の詳細はまだ明らかになっていませんが、少なくとも60人以上の死傷者が出るテロレベルの大惨事となっています。
亡くなられた方々のご冥福と負傷された方々の回復を心よりお祈りいたします。
模倣犯などによる卑劣な放火犯罪の再発防止・被害拡大の抑止の一助となるべく、「放火」の脅威とご自分でもできる基本的な放火への防犯対策について2014年版を一部リライトしました。
朝晩の冷え込みが本当に厳しくなってきました。
今年も残すところあと1か月、公私ともに何かと忙しいとは思いますが、体調管理や防犯対策、そして「火の用心!」もお忘れなく。
それでは日常の防犯対策にお悩みのあなたに最適なあまりお金をかけず簡単にできる防犯対策のノウハウをわかりやすくお伝えします。
今回は年末年始に向けて、空気も乾燥し、何かと気ぜわしくなる日常生活の隙を狙う凶悪犯罪、放火について。
放火とは
「放火」とはある目的を持って故意に家屋・車両等の資産等に火を付けて延焼させ、身体や財産などに損害を与える犯罪行為。
日本では「放火罪」は多数の死傷者や多大な財産損失を発生させるおそれから「凶悪犯」に分類され、刑法第108条「現住建造物等放火罪」では死者が発生しなくても死刑が適用される可能性もある重大な凶悪犯罪です。
放火の目的としては、窃盗や殺人などの証拠隠滅、火災保険詐欺、火事場泥棒、延焼を楽しむ愉快犯、精神異常、怨恨などがあります。
放火魔事件としては「新宿西口バス放火事件」「ドンキホーテ放火魔事件」などが有名です。
そしてリライトした本日「京都アニメーション放火殺人事件」が発生してしまいました。
放火の脅威
日本では毎年、放火(放火の疑い含む)が建物火災の出火原因のトップとして約20%もの割合を占めています!
2010年度消防庁の統計では火元出火原因別死者数では放火が圧倒的な第一位で448名もの方が亡くなっています。
火災について詳しくはこちらをご覧下さい。
➡ 【「火の用心」建物火災の9大原因と対策】
発生時間帯は住人の寝静まった深夜0時から早朝4時ごろまでが多い。
季節的には10月から4月、空気の乾燥した寒気の厳しい季節に多い。
今後は最近激増している危険ドラッグ常用者、理不尽な怨恨などによる放火事件の増加の恐れもあります。
一瞬にして尊い人命や貴重な資産を灰燼に帰す放火に対する日頃の防火・防犯対策を取り、犯罪者に狙わせない、火災を最小限に抑える予防的なリスク管理が重要です。
放火への防犯対策
犯罪者である放火魔にも空き巣など窃盗犯に対する防犯対策と同様に、コミュニティ全体で防犯意識を高め、住居・ビル・地域社会を狙わせない対策が有効です。
住居周りの整理、整頓
外構・庭の見通しを良くして、可燃物などを屋外に放置しない。
ゴミ収集のルールを守る
地域社会の規則遵守がルーズだと放火魔など犯罪者を呼び寄せます。
住居周りの照明
住まいの外灯や道路の街路灯で放火魔、犯罪者、不審者の潜む闇をなくしましょう。
センサーライト、防犯カメラ、監視カメラで威嚇、抑止
発覚を恐れる放火魔、犯罪者が下見などで近寄りずらくなります。
ご近所同士の声掛けやコミュニケーション
人目につくのを嫌う放火魔、不審者がその地域に接近しずらくなります。
また万が一の火災発生時には119番通報とともにご近所にも連絡、協力して消火・避難活動に当ることが必要です。
自治会などの「火の用心」パトロールと不審者情報共有
地域内の放火や失火などを抑止すべく、「火の元管理」「不審者情報」をコミュニティで共有しましょう。
今回の「京都アニメーション放火殺人事件」でも放火容疑者らしき不審者が数日前から現場付近を下見目的で徘徊していたとの情報もあります。
住居や外構門扉の施錠を徹底
空き巣、強盗など犯行後の証拠隠滅、腹いせ目的の放火もあります。
住まい、敷地内への侵入を防ぎましょう。
マンションやビル等では共用部・エントランスへのアクセス管理を徹底
放火魔など部外者を簡単にホールなどに侵入させないオートロックなど出入管理が効果的です。
火災報知器・非常ベルの設置
放火・出火の際には、消防法で設置義務化のある火災報知器で素早く感知・発報させ、迅速な初期消火、119番通報、110番通報、緊急避難などに対応しましょう。
ABC粉末消火器などの設置と消防訓練
初期消火はとても効果的です。
いざというときのために消火器の使用練習や避難訓練もしておきましょう。
屋内消火栓・非常階段・非常口の設置
戸建て住宅・事務所には消防法上の設置義務はありませんが、放火などのリスクに備えて設置することは大変有効です。
「事業継続計画」BCPの策定・実践
企業や施設においては不測の放火犯罪などの緊急事態想定した「リスクマネージメント計画策定」と「防犯・防災担当役員」による監理をおすすめします。
今回の「京都アニメーション放火殺人事件」でも数年前から「脅迫メール」があり京都府警に相談していた模様です。
以上【放火!その脅威と防犯対策・「京都アニメーション放火殺人事件」緊急リライト版】についてお伝えしました。
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まとめ
【放火!その脅威と防犯対策・「京都アニメーション放火殺人事件」緊急リライト版】
*放火とは:
目的を持って故意に家屋・車両等の資産等に火を付けて延焼させ、身体や財産などに損害を与える犯罪行為。
*放火の脅威:
建物火災の出火原因のトップとして約20%を占める。
出火原因別死者数でもトップで448名。
*放火への防犯対策:
住まい周りの整理、整頓、夜間照明など・・
長くなりましたので本日はここまでとします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回も心を込めてまして、あなたとご家族に最適な防犯対策・セキュリティノウハウを発信してゆきますのでよろしくお願いします。
「防犯対策研究所」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役 新井富美男
アルファセキュリティ対応エリア:関東・群馬・前橋・高崎・伊勢崎・東京・埼玉・栃木を中心に、日本全国は総合防犯士会のネットワークで対応