要警戒！駐車場の犯罪傾向と防犯対策

ようこそ「防犯対策研究所」へ！
群馬で実働ただ一人の「総合防犯設備士」
セキュリティ・コンサルタント、新井富美男です。

平昌オリンピックもテロなどの大禍なく、無事に閉会式を迎えられ良かったですね。
羽生選手、小平選手、高木選手をはじめとする日本人選手の長年の努力の末に達成した歴史的な偉業や活躍に大きな感動と勇気をいただきました 🙂

私も社会へのセキュリティ普及の一助となるべく、これからも日々精進して参ります！

さて今回は、最近ご相談が急増している「駐車場の防犯対策・セキュリティ」について、あなたやご家族、社員、知人の方々の駐車場での犯罪被害を予防すべく、わかりやすくお伝えします。

　駐車場の犯罪傾向　

まずは警察庁の平成27年「刑法犯発生場所」を見てみましょう。
刑法犯の総認知件数約110万件のうち、最多の「店舗」24％に続いて、「駐車場・駐輪場」も21％（235,444件）でワースト2と多発しています。

次に、駐車場で発生した犯罪を「刑法犯罪種別」で見てみます。

「窃盗犯」が大部分の80％を占め、その内訳は「乗り物盗」が56%、「非侵入窃盗」が24%を占めています。
次に「器物損壊等」の犯罪も15％を占め、警戒すべきです。

「乗り物盗」とは文字通り、自動車・自転車・オートバイなど乗り物本体の窃盗です。

その被害は車両本体の多大な金銭的被害に止まらず、犯罪への悪用や交通事故発生などのケースでは車両保有者や駐車場管理者の過失責任が問われるリスクもあります。

「非侵入窃盗」とは事務所など建物に侵入して金品窃盗する「侵入窃盗」以外の窃盗。

具体的には、車内の金品を盗む「車上ねらい」、車のカーナビ・ナンバープレートなどを盗む「部品ねらい」、駐車場に設置された自販機の金銭を盗む「自動販売機ねらい」など多種多様な窃盗です。

高額なカーナビ等はインターネットオークションで簡単に転売可能、換金目的で狙われるリスクがあります。

「器物損壊」は故意に車両にキズなどの損傷を与え破壊する犯罪です。
車上ねらい、近隣の嫌がらせ、嫉妬、いたずらなどの目的でも急増しています。

ご覧の通り、駐車場には犯罪企図者の恰好のターゲットとなる多種多様なリスクがあることを理解いただけたと思います。

　駐車場の防犯対策の大原則　

駐車場の犯罪傾向を把握して、効果的な防犯対策・セキュリティを構築するには、犯罪企図者目線で見た駐車場特有の環境に着目する事が大事です。

そこで有効なのが、「防犯対策研究所」一押しの「犯罪機会論」による「防犯環境設計」の手法を活用した「駐車場の防犯対策」構築です。

超簡単に言うと、犯罪企図者にとって駐車場を見通しの良いスリットフェンスなどで「入りずらく+見えやすい景色」にし、犯行のチャンスを減らす事です。

「犯罪機会論」、「防犯環境設計」の復習はこちらから⇩
【犯罪機会論：「不審者に気をつけて！」だけでは犯罪被害を防げない！！】
【学校の防犯！世界基準の「防犯環境設計」四原則とは？】

以下、駐車場の環境特性に基づく具体的な防犯対策・防犯設備の構築について解説します。

なお「車両本体」の防犯対策はこちら
【車上ねらい、自動車盗！手軽に出来る防犯対策】

当社設置事例の詳細はこちら。
【ガレージのセンサー連動フラッシュ付サイレン・防犯面格子・防犯ガラス設置事例】

　駐車場の効果的な防犯対策　

駐車場の種類には戸建住宅駐車場・共同住宅駐車場・事業所駐車場・月極駐車場・コインパーキングなどがあります。
規模の大小はありますが、駐車場の駐車車両等＝「防犯対象物」を窃盗・器物損壊などから守るという「防犯環境設計」のコンセプト共通しています。

1.領域性の確保

駐車場の「縄張り」を明確にし、犯罪企図者の滞留を心理的に抑止する。
無警戒の公共駐車場は空き巣などの下見基地としても活用される恐れがあります。

・「契約者以外立入禁止」「防犯カメラ作動中」など警告看板

2.接近の制御

駐車場境界に障害を設置して、犯罪企図者の侵入を物理的に抑止する。

・1.8ｍ以上の頑丈なスリットフェンス設置
・ゲートに門扉、シャッター、チェーンを設置

当社の駐車場大型門扉設置事例はこちら⇩
【トラック・資材盗難防止：大型引戸門扉設置事例】

3.監視性の確保

駐車場全体の見透しをよくして、住人、通行人、利用者、監視員などの人目が届くようにする。

・防犯カメラ・レコーダーシステムの設置、モニタリング、録画
・駐車場管理者の常駐、巡回
・平均水平照度３ルクス以上のLED照明を設置、駐車場内を効率よく配光する
・センサーライトの設置
・ガレージ,車庫に防犯センサー、サイレン、フラッシュライト

4.対象物の強化

駐車場・駐輪場に止めた自動車・オートバイ・自転車本体への防犯対策も重要です。

・イモビライザー装着
・ハンドルロック、タイヤロック装着
・ドライブレコーダー、警報装置の装着
・ガレージ、車庫に防犯面格子、防犯ガラス、補助錠

5.防犯意識の維持・向上

以上の「防犯設備」＝ハード面の防犯対策構築と並行して、「防犯意識」＝ソフト面の防犯対策もどうぞお忘れなく！

警察庁のデータによると車上ねらい被害の30％はなんと無施錠！

防犯意識についてはこちら⇩
【今こそ「防犯意識」をバージョンアップ！】

以上、【要警戒！駐車場の犯罪傾向と防犯対策】についてお伝えしました。
あなたの安全・安心・快適な生活を守る防犯対策の一助となれば幸いです。

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まとめ
【要警戒！駐車場の犯罪傾向と防犯対策】

＊駐車場の犯罪傾向：警察庁「刑法犯発生場所」総認知件数約110万件のうち、「駐車場・駐輪場」だけで21％（235,444件）と多種多様な犯罪が発生。
＊駐車場の防犯対策の大原則：「犯罪機会論」による「防犯環境設計」の手法を活用した防犯設備構築。
＊駐車場の効果的な防犯対策：防犯設備設置でハード面の防犯対策を構築。具体的には・・・

長くなりましたので本日はここまでとします。
最後までお読みいただきありがとうございます。

次回も心を込めてまして、あなたとご家族に最適な防犯対策ノウハウを発信してゆきますのでよろしくお願いします。

「防犯対策研究所」
アルファセキュリティ株式会社
総合防犯設備士・セキュリティコンサルタント
代表取締役　新井富美男

アルファセキュリティ対応エリア：関東・群馬・前橋・高崎・伊勢崎・東京・埼玉・栃木を中心に、日本全国は総合防犯士会等のネットワークで対応