警察推奨「防犯優良マンション」空き巣が嫌う防犯設備のリアルを大公開!
ようこそ「防犯対策研究所」へ!
群馬でただ一人の「総合防犯設備士」
セキュリティエキスパートの新井富美男です。
久しぶりのブログ記事投稿となりました 😅
コロナ禍中ですが、皆様の安全と健康をお祈りいたします。
過日、二度目の非常事態宣言発出前に私の所属する(一社)総合防犯士会の研修で東京都内の「防犯優良マンション」3棟を見学してきました。
現地でご教示いただいたのは、3棟の防犯優良マンションを設計された一級建築士にして総合防犯設備士のA先生です。
およそ半日にわたり、A先生自ら詳細に解説をいただきました。
長引くコロナ禍で、失業者の増加や治安の悪化が懸念されています。
将来的にマンションの新築・改築・リフォーム・購入・転売・入居等を検討される皆様にとって、「優良防犯マンションの防犯基準」は重要な指標となります。
そこで今回は「防犯優良マンション」のメリットとその施工実例を現状写真でわかりやすく解説します。
「防犯優良マンション標準認定基準」とは?
まずは「防犯優良マンション標準認定基準」について解説します。
一言で言うと「防犯性能に優れたマンションの公的な認定制度」です。
平成17年に内閣総理大臣主宰の「犯罪対策閣僚会議」により「防犯性に優れた共同住宅等に関する認定基準の策定及び防犯優良マンション認定制度の全国展開を図る」こととされました。
これを受けて、警察庁・国土交通省の指導のもと、「(公社)日本防犯設備協会」「(公財)全国防犯協会連合会」「(一財)ベターリビング」の3公益法人により策定されたのが、今回解説する「防犯優良マンション認定制度」です。
この「防犯優良マンション認定制度」の流れを受けて、アパートなど賃貸共同住宅向けの「防犯優良共同住宅認定制度」、一戸建て向けの「防犯優良住宅認定制度」が派生して、全国展開が始まっています。
現状では社会的認知度の低い制度ですが、政府提唱・公益法人策定の日本では唯一の信頼性の高い「公的な防犯優良住宅認定制度」です。
「安全・安心なまちづくり全国展開プラン」を強力に推進するためにも、更なる社会的認知と普及を図る必要があります。
「防犯優良マンション認定」のメリットとは?
一般的な建築基準によるマンション建設費より、防犯設備費用が若干上がりますが、建築主・オーナー・入居者等の方々にとって、それをはるかに上回るメリットがあります。
目に見える防犯対策により犯罪被害リスクが減少
住宅侵入窃盗など犯罪企図者は綿密な下見段階で、防犯カメラなど防犯設備の設置された防犯レベルの高い施設をターゲットから外します。
「防犯優良マンション認定標識」で防犯性能アピール→資産価値向上!
警察庁・警視庁推奨!認定防犯設備協会等の「防犯優良マンション認定プレート」等により防犯意識の高い優良な購入希望者・賃貸希望者等に防犯性能をアピールできます。
また、マンション自体のブランド・ステイタスがアップして資産価値の向上が期待できます。
女性・高齢者等の「安全・安心ニーズ」充足
「独立行政法人建築研究所」の調査によると、72%の女性がコストアップしてもセキュリティ向上を希望しています。
犯罪弱者となりやすい女性・高齢者・年少者等におすすめできるのが「防犯優良マンション」です。
地域社会治安への貢献
防犯性の極度に低いマンションは入居者の不安定化、スラム化につながるリスクがあり、地域社会の治安悪化の一因となります。
防犯性の高いマンションは犯罪企図者を寄せ付けず、地域社会のセキュリティに貢献します。
「防犯優良マンション」の防犯設備を実例写真で解説!
それでは、実際に設置された防犯カメラなどの「防犯設備」・防犯面格子などの「防犯建築部品」等をエリア別に現状写真でわかりやすく解説します。
防犯優良マンション共用部分
★共用出入口
共用玄関のオートロックシステム・防犯カメラ設置・道路からの見通し確保が必須です。
優良防犯マンション:見通しの良い共用玄関オートロック
★共有メールコーナー
管理人室等からの見通し確保が必須、壁貫通型郵便受が推奨です。>
★エレベーター
エレベーターかご内の防犯カメラ・非常ボタン・覗き窓等の設置が必須です。
★共用廊下・階段
外部からの侵入を防ぐ構造・面格子・防犯カメラ等の設置が必須です。
★管理人室
管理人室から共用玄関・メールコーナー・えっれべーたーホールを見通せることが推奨されています。
防犯カメラのモニター・録画や非常通報機器の管理の拠点ともなります。
防犯優良マンション専有部分
★玄関ドア
防犯建築部品認定の扉・錠前や外部を見通すドアスコープ・ドアチェーンとうの設置が必須です。
★インターホン
住宅外部との通話が可能で、共用玄関どあの解錠機能のあるインターホンの設置が必須です。
★窓
外部からの侵入のおそれのある窓には防犯建築部品認定の防犯ガラス・防犯フィルム・防犯面格子の設置が必須です。
★バルコニー
住宅のバルコニーは屋上・隣接住宅・雨樋・配管伝いでの外部からの侵入が困難な構造である必要があります。
防犯優良マンション駐車場・外構・その他部分
★駐車場・自転車置場
駐車場は外部からの見通しが確保され、出入りする車両・人物を記録する防犯カメラが必須です。
また、自転車置場には施錠できるサイクルラック等の設置が必要とされています。
★外構・フェンス・門扉
犯罪企図者の接近抑止に効果的な「領域性を確保」するようなフェンス等が推奨されています。
以上、【警察推奨「防犯優良マンション」空き巣が嫌う防犯設備のリアルを大公開!】についてお伝えしました。
皆様の防犯対策向上の一助となれば幸いです。
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まとめ
【警察推奨「防犯優良マンション」空き巣が嫌う防犯設備のリアルを大公開!】
◆「防犯優良マンション標準認定基準」とは?
政府提唱・公益法人策定の日本では唯一の信頼性の高い「防犯性能に優れたマンションの公的な認定制度」
◆「防犯優良マンション認定」のメリットとは?
犯罪被害リスクがの減少、防犯性能アピール→資産価値向上、女性・高齢者等の「安全・安心ニーズ」充足など大きなメリット。
◆「防犯優良マンション」の防犯設備を実例写真で解説!
防犯カメラなど「防犯設備」・防犯面格子など「防犯建築部品」等をエリア別に現状写真で解説。
長くなりましたので本日はここまでとします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回も心を込めてまして、皆様に最適な防犯対策・セキュリティノウハウを発信してゆきますのでよろしくお願いします。
「防犯対策研究所」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役 新井富美男
アルファセキュリティ対応エリア:関東・群馬・前橋・高崎・伊勢崎・東京・埼玉・栃木を中心に、日本全国は総合防犯士会のネットワークで対応