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アクリフーズ農薬混入事件に見る食品工場の問題点とは

2014年1月26日 カテゴリー: 企業・組織のセキュリティ , 食の安全 , 事件・ケーススタディ , 事務所・企業 , 工場・倉庫

ようこそ「防犯対策.com」へ!
防犯アドバイザーの新井富美男です。

まだまだ寒い日が続きますが日に日に
日照時間の伸びを実感できる今日この頃です。
とても春が待ち遠しいですね。

今回も一人暮らしの女性やご家族をはじめ
日常の防犯対策にお悩みのあなたに最適な
あまりお金をかけずに簡単にできる防犯対策の
ノウハウをわかりやすくお伝えしますので
よろしくお願い申し上げます。

  アクリフーズ農薬混入事件  

アクリフーズ回収冷凍食品

アクリフーズ回収冷凍食品

昨日ついにアクリフーズ農薬混入事件の容疑者
が偽計業務妨害の疑いにより逮捕されました。
あなたもよくご存じの通り日本全国を冷凍食品
不信の大混乱に陥れた大事件です。

日本全国に影響を及ぼす大規模な冷凍食品への
毒物の混入という重大犯罪で群馬県内での事件
でもあり行方を見守っていましたが容疑者の
逮捕でひとまづ安心しました。

市場に流出してしまった農薬マラチオン入り
冷凍食品の早期の回収と3,000件にものぼる
健康被害に遭われた方の病状回復を願います。

 アクリフーズ農薬混入事件、食品工場の問題点 

農薬混入は国民の生命を脅かす大罪であり容疑者
の犯行は絶対に許容できるものではありません。

構造的には会社への不満、食品への毒物混入と
「中国製冷凍ギョーザ中毒事件」に酷似し
模倣犯の可能性もあります。

その前提の上でこのような事件の再発を防ぐため
アクリフーズ農薬混入事件の問題点について総合的に
検証してゆきます。

・アクリフーズ社の生産管理の問題

報道を見る限りでは生産管理が非常にずさんです。
大規模な食品工場に不可欠な入退場管理システム、
品質管理カメラ、防犯カメラも適正に整備、運用されて
いたとは思えません。

報道によると社員の不満も多い工場のようで従業員の
働きやすさを保ち不祥事を未然に防ぐ福利厚生も
不十分だったと思います

・アクリフーズ社の公表、報告、回収の遅れ

アクリフーズ社の農薬混入事件が発覚してからの
マスコミ公表や政府への報告も遅れ非常な不信感を
もちました。

会社の保身のためにおよそ45日も回収が遅れその間に
国民の健康被害は大きく広がりました。
親会社、子会社の代表取締役の引責辞任に済む問題では
ないと思います。

食品会社には国民の生命、健康を守る理念、責務を
第一に経営してもらいたいと思います。

・行政の安全対策の盲点

厚生労働省は食品の安全性確保に向けて、最新の科学的
知見に基づき、消費者、生産者、食品関係事業者など、
と情報を共有しながら安全対策を行っています。

現状では企業任せの食品安全管理が多く、法規を守らない
企業への罰則の強化などより一歩踏み込んだ行政指導が
期待されます。

・国際的食品安全基準の遵守

食品会社にはグローバルスタンダードとして国内基準
のみならず、消費者の健康を守り公正な食品貿易を保証
を目的とする「コーデックス委員会」規則やISOの
食品安全マネジメントシステム認証などを遵守して
食品安全の信用向上に努める時代が来たと思います。

☆食品工場の安全対策、防犯対策のシステム構築
については次回お伝えします。

★「食品の安全を自分で守る!」について
ブログアップしました。

まとめ
【アクリフーズ農薬混入事件に見る食品工場の問題点】
*アクリフーズ農薬混入事件:容疑者が偽計業務妨害の
疑いにより逮捕。日本全国を冷凍食品不信の大混乱に
陥れた大事件。
*アクリフーズ農薬混入事件、食品工場の問題点:
構造的には「中国製冷凍ギョーザ中毒事件」に酷似。
アクリフーズ社の生産管理の問題、公表・回収の遅れ
行政の安全対策の盲点、国際的食品安全基準の遵守。

長くなりましたので本日はここまでとします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回も心を込めて防犯対策ノウハウを発信して
ゆきますのでよろしくお願いします。

「防犯対策.com」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役 新井富美男

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