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最先端の犯罪心理学で効果的な防犯を!

2017年5月26日 カテゴリー: , 防犯対策の基礎知識 , その他・場所全般

群馬で実働ただ一人の「総合防犯設備士」
セキュリティエキスパート新井富美男です^^

ご無沙汰いたしました。
最近、長期の出張続きや会社の決算などでアウトプットの時間が取れませんでした  😥
その分、インプットをしっかりとして来ましたので、あなたのセキュリティに役に立つ情報提供で倍返しいたしますね  😀

ここ最近、サイコパスなど反社会性人格障害による残忍な凶悪犯罪が頻発し、社会的に犯罪抑止・防犯対策が急務となっています。

そこで今回は、犯罪心理学の権威・筑波大学の原田教授の著作「入門 犯罪心理学」をベースに、実社会での「犯罪心理学」理論の犯罪抑止・防犯対策への活用ガイド!

旧来の犯罪心理学と犯罪の現状

歴史的に見ると犯罪心理学の主流は、ロンブローゾ医師の「生来性犯罪人説」など、「犯罪者は遺伝的に生まれながらの犯罪者である」とした理論から、行動主義心理学者スキナー「社会学習理論」「犯罪社会学」など「後天的な生育環境や学習により犯罪者となる」理論へと変遷して来ました。

また一方で、サイコパス的な猟奇的凶悪犯罪はその衝撃性からメディア等で犯罪者の心理的な背景について、実証的な根拠なくショーアップのため過大に脚色されて間違った報道がされ、世論をミスリードするケースも見られます。

世界の犯罪データを検証すると犯罪を繰り返す人口で数パーセントの一定数の犯罪者が全犯罪の60%以上の犯罪に関与  😯

この累犯的な犯罪者を犯罪心理学的に分類すると、心理的に未成熟な成長期の非行少年が成人すると更生する「青年期限定型犯罪者」と成人後も犯罪を繰り返す「生涯継続型犯罪者」に大きく分かれます。

今回対象とする「生涯継続型犯罪者」の典型として、今も記憶に生々しい「大阪教育大学附属池田小学校事件」宅間守、「秋葉原無差別殺傷事件」加藤智大があげられます。
彼らは少年期から非行少年として多くの反社会的な事件を起こし、成人後も多数の傷害事件、性犯罪などを繰り返してきました。

最先端の犯罪心理学と防犯への活用の必要性

「最先端の犯罪心理学犯罪」を行動を客観的な事実やデータ(=エビデンス)に基づいて分析することにより、科学的な理解を深め、その科学的知識を犯罪の防止=防犯対策に活用することを目的とする応用化学と定義します。

旧来の犯罪心理学は宅間死刑囚を典型とする「生涯継続型犯罪者」など心理的に複雑な背景を持つ犯罪者を、社会的格差などを単純に犯罪行為の背景として断罪するだけで、実社会において犯罪抑止・防犯・治療の実用性がありませんでした。

また犯罪行動に対する刑罰の厳罰化も一部の犯罪には、出所後の再犯を全く防げず犯罪抑止・防犯の効果がなかった。
実証に基づかない、刑事の勘が生んだ冤罪事件も大きな問題となっています。

最先端の犯罪心理学は、世界的に有効性が認知された「エビデンスに基づく医療」という大きなパラダイム転換の潮流を受け、犯罪の背景にある多種多様な要因を明らかにし、犯罪発生の予測・犯罪の抑止・防犯対策・治療など犯罪への科学的なアプローチを可能としつつあります。

つまり犯罪抑止の実用性のない旧来の犯罪心理学を離れ、実用性がある最先端の犯罪心理学を活用する「エビデンスに基づく防犯対策」が急務となっています。

犯罪心理学による犯罪行動プロセス分析

犯罪企図者・犯罪者の犯罪行動へと向かう心理的な経過を見てみましょう。

「先行刺激」→「認知」=ブラックボックス(生物学的要因+環境的要因)→「犯罪行動」

ここで重要なのが「認知」=ブラックボックスの解明です。
先天的な「生物学的要因」と後天的な「環境的要因」を分けてそれぞれを実証的に分析することにより犯罪心理を明らかにし、犯罪抑止・防犯に活用します。

そして「認知」段階では犯罪行動へと加速する「危険因子」と犯罪抑止に作用する「保護因子」があります。

・犯罪の危険因子:
ビッグフォー(犯罪歴・反社会的交友関係・反社会的認知・反社会的パーソナリティ)
セントラルエイト(ビッグフォー+不良な家庭環境・教育、職業上の問題・薬物使用・不健全な余暇活動)

・保護因子:
高い知能・温かい家庭環境・遵法的な仲間など

■犯罪行動心理プロセスの実例「バカじゃないの殺人事件」

・状況:犯人が団体客で混雑した居酒屋でひとり酒を飲んでいる。
・「先行刺激」:隣の酩酊した団体客の一人が仲間に「バカじゃないの!」と大声を上げる。
・「認知」:耳にした犯罪者は自分のことと誤認して、激高。
・「犯罪行動」:隣の酩酊客を持っていたナイフで刺殺。
・「危険因子」:犯罪者へのインタビューなどから、自己中心的・被害妄想的な「反社会的認知」、問題解決に安易に暴力行使する「反社会的パーソナリティ」が認められた。

この実例からも「認知」段階を実証的に分析する「犯罪心理学」が、犯罪抑止・防犯・治療・更生に有効であることを理解できると思います。

■犯罪心理学による防犯・治療効果の実証

犯罪心理学の統計的手法で下記の事実が実証されています。
1.処罰は再犯リスクを抑制しない
2.治療は再犯リスクを抑制する
3.治療の種類によって効果は異なる

私の考える犯罪心理学を活用した防犯対策のアプローチ

エビデンスに基づく科学的な犯罪心理学は万能ではないが、人間の宿命である主観的な判断エラーの補正には最善と考えます。

立法、司法、行政、警察などの国家権力的な見地からは、最先端の犯罪心理学に基づき、「犯罪機会論」「犯罪原因論」など犯罪防止理論も勘案して、犯罪者への刑罰・治療システムを構築すべきと考えます。

次に、犯罪心理学の防犯対策への活用を、「犯罪機会論」的立場でターゲットとなる被害者サイドから見てみます。

まず、犯罪企図者への「先行刺激」となる犯罪チャンスを抑制する防犯意識、次に「認知」段階では保護因子となる「犯行失敗リスク多大の判断」に向かわせる防犯対策、「犯罪行動」段階では物理的に犯行が不能となる防犯設備強化などにより犯罪被害リスクを減らすセキュリティ・総合的な防犯対策の構築。

「空き巣」の犯罪企図者を例に防犯対策のアプローチを分かりやすく説明してみます。
・「先行刺激」:「留守が一目瞭然のお宝も多い豪邸が目に入った」→外部から留守や屋内情報を悟らせない防犯対策
・「認知」:「邸内は死角が多く、侵入が容易で、逮捕の心配はないと判断」→防犯カメラなどで監視を強化、犯意を抑制する防犯設備
・「犯罪行動」:「ガラス破りで簡単に侵入・窃盗・逃走できた」→防犯ガラス・ダブルロックなど侵入を阻止する防犯対策

「犯罪機会論」の記事はこちら!
【犯罪機会論:「不審者に気をつけて!」だけでは犯罪被害を防げない!!】

「防犯対策」の記事はこちら!
【防犯対策の世界基準!3大防犯システムとは】

以上、【最先端の犯罪心理学を効果的な防犯に活用!】についてお伝えしました。
あなたの安全・安心・快適な生活を守る防犯対策の一助となれば幸いです。

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まとめ
【最先端の犯罪心理学で効果的な防犯を!】

*旧来の犯罪心理学と犯罪の現状:
「生涯継続型犯罪者」世界的な犯罪データでは犯罪を繰り返す人口比で数パーセントの一定数の犯罪者が全犯罪の60%以上の犯罪に関与。
*最先端の犯罪心理学と防犯への活用の必要性:
犯罪をエビデンスに基づいて分析することで科学的な理解を深め、その科学的知識を犯罪の抑止・防犯対策に活用することが必要。
*犯罪心理学による犯罪行動プロセス分析:
先行刺激→認知=ブラックボックス(生物学的要因+環境的要因)→犯罪行動
*私の考える犯罪心理学を活用した防犯対策のアプローチ:
「犯罪機会論」的立場でターゲットとなる被害者サイドから犯罪心理学を活用した防犯対策を解説。

長くなりましたので本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。

次回も心を込めてまして、あなたとご家族に最適な防犯対策ノウハウを発信してゆきますのでよろしくお願いします。

「防犯対策.com」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役 新井富美男

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関東・群馬・前橋・高崎・伊勢崎・東京・埼玉・栃木を中心に日本全国を総合防犯士会でもネットワーク

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