「新型コロナウイルス」から企業・施設を守る「ハード対策」=「セキュリティシステム」「出入管理設備」を解説!
ようこそ「防犯対策研究所」へ!
群馬でただ一人の「総合防犯設備士」
セキュリティ・エキスパート、新井富美男です。。
この度、新型コロナウイルスに感染された方々には、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復をお祈り申し上げます。
昨日(4月7日)、新型コロナウイルス感染者急増を抑止すべく、政府より「緊急事態宣言」が発令されました。
皆様も、「手洗い」「外出自粛」「接触回避」など、ご自分でできる新型コロナウイルスへの「ソフト対策」をより一段とレベルアップして、どうぞご安全にお過ごし下さい。
今回は、防災士・セキュリティ専門家としての見地から、政府発令「緊急事態宣言」でも、「国民の安定的な生活確保」のため「事業継続」を要請されている企業・福祉施設・医療施設等の事業者とその利用者の感染リスクを軽減させるセキュリティシステム・出入管理設備など「新型コロナウイルスへのハード対策」を中心にお伝えします。
新型コロナウイルス」現状と「緊急事態宣言」
昨日時点でのジョンズ・ホプキンス大の集計によると、世界の感染者数128万人超、死者数7万超と報告されています。
日本国内でも、感染者数が4,441人、死者数も98人と発表されています。
まさにセキュリティ上の重大脅威である「世界的感染症大流行」「パンデミック」の発生です。
「セキュリティリスク」で分類すると、「自然界の病原性ウイルス」=「天災」が「人間による自然破壊・グローバル化などで人口密集の都市部で急速拡散」=「人災」の両面を持つ、人類が初めて遭遇する21世紀型「複合的災害」といえます。
詳しくは下記のブログ記事で解説しています。
【「セキュリティのリスク!世界的に増殖する脅威」】
私たち市民レベルでは、政府「緊急事態宣言」、地方自治体「自粛要請」、厚生労働省等の発表する「新型コロナウイルス感染症」関連の情報・対策等に留意して、「自分で感染しない&他人を感染させない」「三つの密」を回避するなど「ソフト対策」を徹底する必要があります。
ご存知の通り「新型コロナウイルス」の感染経路は、感染者の「飛沫」「接触」がメインとなります。
そのため政府は「三つの密」=「密閉空間」「密集場所」「密接会話」の回避を最重要な感染症対策としています。
「緊急事態宣言」でも、「外出自粛・営業自粛で市民の接触機会を80%以上減少させること」がメインテーマです。
これから全世界で始まる、新型コロナウイルス・パンデミックとの長期戦においては、フェイクニュースに惑わされたり、パニックに襲われることなく、全人類の英知を結集した科学的知識・医療・テクノロジーなどを駆使した沈着冷静な行動が必要不可欠となります。
「新型コロナウイルス」企業・施設の社会的使命とリスクマネージメント
「緊急事態宣言」では、「国民の安定的な生活確保」のために不可欠な企業・施設には事業継続を求めています。
海外での厳格な「都市封鎖」「ロックダウン」方式は、国民の日常生活・経済活動に重大な支障をきたすからです。
このため、社会的使命を帯びる企業・施設等の事業者は、「新型コロナウイルス対策」について「開放性と閉鎖性の両立」という困難な課題を負うこととなります。
自粛要請のもと、限られた人員・設備の中で「利用者にサービスを提供しつつ、新型コロナウイルスの侵入・感染を防ぐ」という難題です。
企業・施設の「開放性と閉鎖性の両立」に関する記事はこちら↓
【 店舗に最適な防犯対策とは】
「新型コロナウイルス」に対する事業者の重要課題とは
1.従業員、関係者、利用者等の安全管理
感染症から、企業・施設内の生命・身体を保護することが最優先課題となります。
2.感染拡大の防止
事業者の社会的責任からも、企業・施設で発生した感染の拡大を防止。
3.事業の継続
社会的使命を果たすべく、事業者の作成した「事業継続計画」「BCP」にも感染症対策を規定し、リスクマネージメントする。
「事業継続計画」についての記事はこちら↓
【中小企業にBCP(事業継続計画)はいらない?】
それでは、限られた人的資源の中で、「ソフト対策」を補完し、継続的・効率的にリスクマネージメントするための「ハード対策」=セキュリティシステム・出入管理設備などについて、具体的に紹介します。
企業・施設のハード対策!効果的なセキュリティシステム・出入管理設備とは?
「新型コロナウイルス」の侵入・感染を防ぐべく、「リスクマネージメント」の基本方針として、「セキュリティゾーニング」の考え方により、効果的に「セキュリティシステム」「出入管理設備」などを設置します。
「セキュリティゾーニング」とは、全ての人物がアクセスできる「共用エリア」=「エントランス・待合室・ショールームなど」、従業員・関係者のみがアクセスできる「専用エリア」=「事務室・診察室・病室など」、権限のある管理者のみがアクセスできる「特定エリア」=「金庫室・研究室・危険物保管庫など」のエリア毎に必要となるセキュリティレベルに応じて、企業・施設を明確に区分けすることです。
次に、それぞれのエリアに要求されるセキュリティレベルに応じた「セキュリティシステム」「出入管理設備」などを設置して、効果的な安全な環境を構築します。
下のレイアウト図は、企業・店舗・医療施設・福祉施設などをイメージした「セキュリティゾーニング」モデルです。
1.「全エリア」全入場者(全ての従業員・利用者・関係者等)の監視
【監視カメラシステム】
企業・施設の敷地内に設置した監視カメラを、事務所内に設置したモニター・レコーダーで監視します。
不審者や体調不良者などの感染者侵入リスクを早期に発見し対処できます。
また、手洗いの徹底・汚染物質持込の防止など衛生管理にもメリットがあります。
「防犯環境設計」での重要な機能「監視性の確保」を担います。
【「防犯環境設計」防犯対策の世界基準を簡明に解説!】記事はこちら
2.「全エリア」室内空気汚染の抑止
【強制換気装置・空気清浄器】
企業・施設屋内に生じる避けられない「密閉空間」「密集場所」「密接会話」で発生する「飛沫感染」リスクを減少できます。
「三つの密」が避けられない医療施設では、新型コロナウイルスへのハード対策として、空気清浄機による次亜塩素酸水噴霧などが行われていますが、NITEより『「次亜塩素酸水」の新型コロナウイルスに対する効果については、検証試験が継続中であり、まだ結論は出ていません。』との発表があり、注意が必要となっています。
【網戸など自然換気】
政府による新型コロナウイルス感染拡防のための「3つの密を避けるための手引き!」では「密閉空間にしないこまめな換気!」を強く推奨しています。
具体的には、窓がある場合「風のながれができるよう、2方向の窓を、1回、数分間程度、全開にしましょう。換気回数は毎時2回以上確保しましょう。」と注意喚起しています。~首相官邸ホームページ「3つの密を避けるための手引き!」より引用。
網戸は物理的に感染症などをもたらす蚊・蜂など害虫の侵入を防ぎつつ、ランニングコスト・ゼロで自然換気により部屋全体の密閉を解消することができる大変エコにも優れた新型コロナウイルスへのハード対策です。
当社でも前橋市内の小中学校・公共施設や群馬県内の企業・住宅などへの効果的な網戸設置工事やアドバイスを積極的に提供させていただいています。
密閉回避:網戸で自然換気換気~セイキ販売網戸カタログより
3.「全エリア」全入場者の物理的ゾーニング
【パーティション・間仕切り】
「三つの密」をパーティション・間仕切りを設置することで物理的に回避します。
従業員・利用者の用途に応じて間仕切りした個室・透明ガラススクリーン・モニター会話装置など設置により直接的な接触機会を大幅に減らせます。
一部の銀行・役所などの窓口でも、透明の樹脂パネルやビニールシートなどでできた簡単な間仕切りが設置され始めています。
既製品のアルミフレームとポリカーボネート板などを使って、手早く簡単に間仕切りができるので、費用対効果はとても良いと思います。
オーダーメイドの飛沫防止パーティション・間仕切りについて詳しくはこちら ⇩
【 新型コロナ対策:オーダーメイドの飛沫防止パーティションで三密回避!】
4.「共用エリア」全入場者の検温
【サーマルカメラ】
出入りの激しい全入場者の体温を、全自動の「発熱スクリーニングシステム」でモニターし、感染症の疑いのある発熱者を素早く検知して、警告灯で発報し、入場制限が可能です。
エントランスなどに固定設置したサーマルカメラと連動したAI処理により、かなりの制度で発熱者を検知できます。
非接触体温計のように、担当者が個別に来場者を検温する必要がないので、多人数同時検温、密接回避、省力化などが可能で、従業員・来場者の負担・ストレス軽減に貢献します。
「防犯環境設計」での重要な機能「監視性の確保」「接近の制御」を担います。
私の地元、群馬県庁のエントランスにも「パンダカメラ」が実装されて、効率的に感染症の疑いのある来訪者をチェックしています。
新型コロナウイルスなど未知の感染症との長期戦を考えると、都道府県庁などの感染症拡大抑止の司令塔となる重要施設には必須のハード対策となっていくと思います。
★当社アルファセキュリティ株式会社による前橋市立中学校へのタブレット型サーマルカメラ設置事例はこちら!
【 タブレット型サーマルカメラ「DS-K1TA70MI-T」前橋市立某中学校設置:学校・公共施設の新形コロナ感染防止】
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【実用性抜群!タブレット型サーマルカメラ「DS-K1TA70MI-T」を実機デモ動画で】
★施設内への新型コロナ侵入を防止する「サーマルカメラ」詳細記事はこちら ⇩
【 最先端のサーマルカメラで新型コロナ侵入防止!】
5.「専用エリア」利用者立入禁止、従業員・関係者等の出入管理・検温
【出入管理システム・セキュリティゲート・非接触体温計】
重要な「専用エリア」出入口では非接触型体温計で正確に再検温します。
出入管理システム・セキュリティゲートを設置して、共用ゾーンからの新型コロナウイルス感染者の侵入を阻止します。
「監視性の確保」「接近の制御」の機能をを担います。
アズビル社「出入管理システム」の当社施工事例はこちら⇩
【企業・会社のセキュリティシステム:「出入管理システム」新規導入編】
6.「特定エリア」一般従業員等立入禁止、特定者のみの出入管理
【出入管理システム・セキュリティゲート】
新型コロナウイルス侵入が絶対に許されない最重要な「特定エリア」は出入管理システム・セキュリティゲートで一般従業員の「接近の制御」をします。
以上、「新型コロナウイルス」から企業・施設を守るセキュリティシステム・出入管理設備についてお伝えしました。
社会的使命を担う事業者の皆様の「新型コロナウイルス対策」の一助となれば幸いです。
ご質問・ご相談はご遠慮なく下記バナーをクリックしてお問い合わせ下さい。
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まとめ
【「新型コロナウイルス」から企業・施設を守る「ハード対策」=「セキュリティシステム」「出入管理設備」を解説!】
*「新型コロナウイルス」現状と「緊急事態宣言」:
パンデミックが発生!「緊急事態宣言」では「外出自粛・営業自粛で市民の接触機会を80%以上減少させること」がメインテーマ。
*「新型コロナウイルス」企業・施設の社会的使命とリスクマネージメント:
健全な社会生活維持に不可欠な企業・施設には事業継続が求めれているが、「利用者にサービスを提供しつつ、新型コロナウイルスの侵入・感染を防ぐ」というのは難題。
*企業・施設のハード対策!効果的なセキュリティシステム・出入管理設備とは?:
限られた人的資源の中で、効果的に新型コロナウイルス感染を抑止するための最先端の効果的なハード対策・セキュリティシステムを解説。
長くなりましたので本日はここまでとします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回も心を込めてまして、皆様のお役に立つセキュリティノウハウを発信してゆきますのでよろしくお願いします。
「防犯対策研究所」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役 新井富美男
アルファセキュリティ対応エリア:関東・群馬・前橋・高崎・伊勢崎・東京・埼玉・栃木を中心に、日本全国は総合防犯士会のネットワークで対応