「食の安全」食品工場の品質管理、防犯対策とは
ようこそ「防犯対策.com」へ!
防犯アドバイザーの新井富美男です。
あなたは今日の「アクリフーズ冷凍食品農薬混入事件」
容疑者取調べの報道を見ましたか?
容疑者として逮捕された工場従業員が自宅の農薬を
勝手に持ち込み混入したことや同僚に混入など
「いくらでもできるよな」と話していた事実と
容疑者が自分の持ち場でない生産ラインまで自由に
入退室していたことが判明してきました。
容疑者が自分の会社に対する鬱憤を無関係の一般市民の
健康被害事件で晴らそうという反社会的動機とかつ
非常に幼稚で利己的な性格も明らかになってきました。
またアクリフーズの品質管理、防犯対策の杜撰さも
解明されつつあります。
元従業員の話として「工場内移動は何の制限もなく
他の製造ラインでのつまみ食いなどが日常的に行われ
容疑者もその1人に過ぎなかった」といいます。
もっと強力な毒物混入だったら、もしテロリストに
狙われたらなど想像するとぞっとしますね 🙁
今回も前回のブログに続きまして一人暮らしの女性、
ご家族をはじめ日本国民の「食の安全」を揺るがした
「アクリフーズ農薬混入事件」からより良い食品工場
の品質管理、防犯対策について検証してみます。
消費者として食品工場の品質管理の実態に目を向けて
「食の安全」を再考いただくと共に、食品会社の
経営者、社員、関係者の方々の防犯対策システムの
見直しの助けとなれば幸いです。
「食の安全」とは
当たり前のことですが私たちは生物であるので健康で
健全な生活を送るためには安全な食物を定期的に取って
エネルギー補充し身体を構成することが不可欠ですね。
「食」はまさに「生命」といわれる通りだと思います。
自給自足の時代から産業革命を経て、この「生命」の
源である「食」が私たちの管理下からほぼ離脱し、
営利企業の管理下で食品工場で大量生産される時代
となっています。
それ故に私は食品会社、食品工場の経営理念は単なる
営利目的であってはならず国民の「食」=「生命」
を守る公益性が理念として企業末端まで浸透して
いなければならないと思います。
政府の食品衛生管理の政策、企業の法令遵守はもちろん
ですが、私たちも「食の安全」については家族をはじめ
国民の生命を守るため監視の目を緩めない権利と義務が
あると思います。
物言う賢い消費者として「食の安全」管理も出来ず
生命を脅かす食品会社には市場から退場願いましょう。
私たちが食品会社を選別する時代にしましょう!
「食の安全」食品工場の品質管理とは
それではどの様な食品工場の企業理念、品質管理体制が
理想的なのでしょう。
・優れた品質管理で有名「日清食品グループ」のケース
創業者安藤百福氏の「創業者精神」をご存知ですか?
「食足世平」「食創為世」「美健賢食」「食為聖職」
この企業理念にしてこの品質管理ありと感動しました。
時間があったらググッテ見て下さいね。
以下「日清食品グループ品質保証体制」より引用
食品安全研究所を中心とした独自の品質保証体制を敷き、
「食の安全」への姿勢をグループすべての会社で共有し、
それぞれの現場では独自の品質保証活動を展開しています。各工場での品質管理に加え、品質保証のための独立組織
である食品安全研究所での集中品質管理という“二重の”
管理体制を敷いています。
食品安全研究所が原材料や製品の品質管理体制を整えて
グループ全体に運用することで、日清食品グループの製品
は高水準で安定した品質を保っています。
以上、引用文でした。
問題の(本社)マルハニチロ(子会社)アクリフーズの
品質保証体制と好対照だと思いませんか?
(私は日清食品グループと何の利害関係もありませ。
中立の立場ですよ。念のため 😉 )
「食の安全」食品工場の防犯対策とは
最後は品質管理の理念を守る具体的な防犯対策の
システム構築について。
1.外部からの侵入検知・威嚇装置
防犯カメラ、センサーライト、警報ベルで部外者
の侵入を防ぎます。
これにより外部からの「食の安全」を脅かす犯行
を排除できます。
2.内部の入退出管理システム
玄関、通用口、生産ライン出入口を入退出管理
システムに組み込み管理します。
全て装着されたセンサーにより管理されるので
業務遂行の妨げとはなりません。
これにより生産ラインの効率化と共に社員の
不必要な移動を管理可能。
3.内部の生産管理カメラ、防犯カメラ
安全上の重要ポイントに監視カメラを設置。
製品の品質管理と共に毒物混入などから
「食の安全」を守ります。
政府、企業、消費者が共働して、このような
「食の安全」を脅かす事件の再発を防げると
よいですね。
まとめ
「食の安全」食品工場の品質管理、防犯対策とは
*「食の安全」:「食」はまさに「生命」
*食品工場の品質管理:「食の安全」理念を本社、
工場など全体で共有、二重の品質保証活動が重要。
*食品工場の防犯対策:外部の防犯対策システム
と内部の品質管理システムの連動が大事。
「食の安全」という大テーマで二回連続と長くなり
結構しびれました(汗)
最後までお付き合いありがとうございます。
次回も心を込めて防犯対策ノウハウを発信して
ゆきますのでよろしくお願いします。
「防犯対策.com」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役 新井富美男