不審者対策！子供を魔の手から守るには

ようこそ「防犯対策.com」へ！
防犯アドバイザーの新井富美男です。

いかがお過ごしですか？
秋分の日も過ぎ、とてもさわやかな季節と
なりました。
間もなく10月に突入です。
この週末は、暑かった夏の疲れを癒して、
明日への英気を養ってくださいね。

 神戸女児遺体遺棄事件 

大変残念ながら、神戸市長田区の女児行方不明事件
は、兵庫県警の懸命の公開捜査もむなしく、
女児の無残な遺体姿での発見という非常に悲しい
結果となりました。

ここに、亡くなられた生田美玲さんの心からの
ご冥福をお祈りし、ご心痛のご家族に謹んで
哀悼の意を表します。

死体遺棄容疑で君野容疑者が逮捕され、これから
事件の全容が徐々に解明されると思います。
何の咎もない、猫好きで人懐っこい生田さんの
社交的な性格に、卑劣にもつけ込んで犯行に及んだ
可能性もあります。

そこで今回は、少しでも犯罪被害のリスクを減らし
不審者や犯罪者の魔の手から子供たちを守る
防犯対策についてお伝えします。

 

 総合的な不審者対策の必要性 

●　不審者による子供を狙った犯罪の多発

不審者・犯罪者等による誘拐事件等の８０％以上と
わいせつ事件の５０％以上で子供が犠牲者と
なっています。

動機として、わいせつ、身代金目当て、ロリコン
など性的嗜好、友達ほしさ、弱いものいじめなど
です。

子供を狙った犯罪について詳しくはこちらを
ご覧下さい。
➡ 【子供の誘拐など犯罪の現状、札幌女児
誘拐事件に関連して】

●　保護者・学校・行政・地域等が一体と
なった総合的な不審者対策の必要

今回の神戸の事件で見るように、今までのような
「知らない人にはついて行かない」、防犯ブザーを
鳴らすなど単発の不審者対策だけでは、
幼い子供たちの心理的な負担や人間不信を加速する
リスクが大きく不審者対策としても効果が限定的
となっています。

道徳教育の劣化など社会情勢の変化と共に、
社会性を放棄した、個人の利己的な欲望追及が
野放しとなり、不審者が知能犯的に純粋無垢な
子供たちに卑劣な「だましのテクニック」を悪用し
犯行に及ぶ事件が多発しています。

日本の治安の悪化は、幼い子供たちへの防犯教育や
保護者の見守りによる対策だけでは、凶悪化する
不審者の犯行を防ぎきれないレベルにあります。

今や保護者を中心に学校・行政・地域等が一体と
なった総合的な不審者対策の必要があります。

 不審者対策の切り札：「犯罪機会論」 

「犯罪機会論」の地域コミュニティによる防犯対策
ついて、詳しくはこちらをご覧下さい。
➡ 【「割れ窓理論」地域の治安回復の切り札！】

過去においては「犯罪原因論」が主流でした。
犯罪者の犯罪を犯しやすい心理的傾＝「原因」に
着目して、犯罪者を把握して、社会から排除したり
更生させようという考え方です。

現代の様に思想や服装など価値観の多様性が認めら
外部からは容易に把握できない不審者の心理的傾向
を把握し、排除しようというのは困難です。

「犯罪機会論」の権威、小宮教授の著作「犯罪は
予測できる」より「犯罪トライアングル」を
紹介します。

「犯罪」の発生要素と抑制要素の関連性について
わかりやすく説明できる図形です。

内三角形の「犯罪者」：不審者など、「被害者」：
子供など、「場所」：公園・地域など犯罪発生の
3要素です。
3要素の一つでも欠ければ犯罪発生の「機会」
はなく、犯罪は起こりません！

外三角形は「監督者」：犯罪者の保護者など、
「監視者」：子供の保護者・教師など、「管理者」
：行政・地域のコミュニティなど犯罪を抑制する
3要素です。

この様に犯罪者や不審者の対策には総合的に
考える必要があることを理解できると思います。

 効果的な不審者対策とは 

不審者から子供を守る具体的な対策は以前の
投稿記事をご覧下さい。
➡ 【子供を守る防犯対策とは。札幌女児
誘拐事件に関連して。】

更に、効果的な不審者対策について加筆したいと
思います。

1．「地域安全マップ」の作成体験

小宮教授の考案された子供たち参加型の不審者対策
学習スキルです。

地域安全マップは子供たちが実際に生活する地域に
ついて、指導者のリードにより、子供たちが
犯罪が起こりやすい場所を風景写真を使って
解説した地図です。

探検の様に、自主的で興味深いマップの作成過程で
地域内での危険予測能力が高まり、不審者や犯罪者
に狙われない危険回避能力も磨かれます。

2．スーパー防犯灯設置

公園や歩道に設置する防犯灯のポールにパトライト
サイレン・防犯カメラ・インターホン・緊急通報
ボタンを装備した街頭緊急通報システム。

緊急時に通報ボタンを押すと、サイレンが鳴り
インターホンで警察官に助けが求められます。

3．厳罰化と地域の性犯罪者情報公表の検討

非力な子供たちを狙う不審者・犯罪者は再犯の
可能性も高く、その犯罪行為には厳罰で処すべき
でしょう。

また、性犯罪者は更生の可能性が低く、再犯率が
高いので、アメリカの様に、一定の条件下で
地域に住む性犯罪者の居住地を公表するシステムも
検討すべき時期に来ていると思います。

以上、【不審者対策！子供を魔の手から守るには】
についてお伝えしました。
あなたやご家族の安全・安心・快適な生活を守る
不審者対策の一助となれば幸いです。

 女性に最適な防犯対策マニュアル 

不審者による犯罪に巻き込まれないためには
日頃の不審者への備え、防犯対策が重要です。

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まとめ
【不審者対策！子供を魔の手から守るには】

＊神戸女児遺体遺棄事件
＊総合的な不審者対策の必要性：
卑劣な「だましのテクニック」を悪用する
不審者への新たな対策の必要。
＊不審者対策の切り札、「犯罪機会論」とは：
「犯罪トライアングル」で犯罪発生を抑制。
＊効果的な不審者対策とは：
子供参加型「地域安全マップ」作成体験など
効果的なスキルや不審者対策を紹介。

長くなりましたので本日はここまでとします。
最後までお読みいただきありがとうございます。

次回も心を込めてまして、女性一人暮らし、ご家族
に最適な防犯対策ノウハウを発信してゆきますので
よろしくお願いします。

「防犯対策.com」
アルファセキュリティ株式会社
代表取締役　新井富美男

対応エリア：
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