効果的な防犯カメラ設置のための5ステップ!
ようこそ「防犯対策研究所」(旧「防犯対策.com」)へ!
群馬でただ一人、超レアな「総合防犯設備士」^^
セキュリティ・コンサルタント、新井富美男です。
【2018年12月】本記事を一部リライトしています。
今回も、防犯対策・セキュリティのお悩みや課題を抱える皆様に、安全・安心・快適な生活に役立つセキュリティノウハウをお伝えします。
前回まで「防犯カメラの必要性」 「監視カメラの種類と課題」についてお伝えしました。
今回はいよいよ最適な防犯カメラ選択をした後の効果的な防犯カメラ設置のノウハウについてです。
防犯カメラ設置のノウハウとは?
ハード面(機器本体の性能)では、極限までハイテク化されてきた防犯カメラですが、ソフト面(機器の運用)では、防犯対策としての性能を最大限にまで発揮させる設置・設定・運用管理は欧米と比べて未成熟と言わざるを得ません。
あの悲惨な「相模原障害者殺傷事件」でも、ハード面の侵入者対策として16台もの防犯カメラが設置されていました。
しかし、ソフト面で見ると、常時モニター、自動警報システムなど侵入時の危機管理体制が不適切で、防犯対策としての機能を発揮せず、惨劇を拡大する一因となってしまいました。
「相模原障害者殺傷事件」についてはこちら。
➡【相模原殺傷事件で検証!福祉施設の防犯対策】
あなたが、防犯カメラの設置を検討中でしたら、是非、十二分に防犯対策として機能させて下さい。
その具体的な防犯カメラの設置のノウハウをわかりやすくお伝えします。
ここで、防犯カメラの機能の復習です。
●犯行前の犯罪企図者への威嚇、抑止効果。
●被害にあったとき、犯人逮捕のための警察への証拠機能。
以上を機能させるために、防犯カメラ取り付け方法のノウハウが必要となります。
ステップ1.防犯カメラ設置場所の選定
防犯カメラの設置位置や設置台数は、犯罪企図者など部外者の侵入経路・動線を、進入者目線で十分に考慮して決定します。
具体的には、下記のチェックポイントと、費用対効果・優先順位も勘案して選定します。
出来れば防犯設備士など防犯対策の専門家に実地検証してもらい、防犯カメラの配置図・プランを作成してから設置することをおすすめします。
●「監視性の確保」するため、駐車場や見通しの悪い裏庭などの死角。
●犯罪企図者の「接近の制御」するため、威嚇に効果的な玄関付近などの場所。
●屋外設置で部外者が接近しやすい要警戒エリアでは、「クロスファイアー」といって二台のカメラがエリアに向けて相対するように重複して設置。
理由は単独設置だと容易に防犯カメラの死角から接近、防犯カメラの破壊が可能だからです。
●設置高さは容易に手の届かない地面より3m程度が適当です。
ステップ2.防犯カメラの機種の選定
次に設置する場所・目的・環境などに適合した防犯カメラの機種選定です。
➡詳しくは前回のブログをご参照ください。
機種選定を誤ると、防犯対策としては効果が激減します。
お客様から事後相談を受けますが、安価な粗悪品の防犯カメラを取り付けしてしまい、空き巣侵入被害発生の際に全く機能していなかった事例が多数あります。
これでは本末転倒ですね。
あなたやご家族の生命・身体・財産を守る重要な防犯カメラです。
コストパフォーマンスも考慮しつつ、信頼性のある防犯カメラを取り付けましょう。
以下に機種の選定のポイントを上げてみます。
●信頼の置けるメーカー品であること。
●故障の際の保証が確実であること。 (三年以上が望ましい)
●屋外への設置の場合は「防雨仕様」「ハウジング」等が必要。
●夜間や暗い場所では「デイナイト機能」「赤外線暗視機能」が必要。
●威嚇効果を重視する場合は「バレット型防犯カメラ」。
●屋内でソフトな外観する場合は「ドーム型防犯カメラ」。
●アナログ、ネットワーク、ハイブリット等どの接続仕様の検討。
●室内側から屋外撮影など逆光状態への対応には「ワイドダイナミック機能」が必要。
ステップ3.防犯カメラの撮影目的と画角
次に防犯カメラの撮影目的により撮影範囲(画角)を決めます。
●画角A:人物の行動を把握したい。
住居の玄関前庭など人物の全身が画面の1/2の高さで映る。
敷地内の防犯対策に有効です。
●画角B:人物の特定が出来ます。
玄関ドアの前など人物の全身が全面に映る。
建物への出入り口の防犯対策に有効です。
●画角C:人相の認識が可能。
インターフォンカメラなどの様に人物がバストショットで映る。
レジや金庫付近など重要部の防犯対策に有効です。
威嚇効果もあるので「防犯カメラ作動中」シールは必要です。
また、ご近所のプライバシーにも配慮し、防犯カメラのアングルには充分注意しましょう。
マスキングといって防犯上、不必要なエリアをカットする機能付き防犯カメラもあります。
出来れば防犯カメラ取り付けの際に、ご挨拶したほうがベターです。
コミュニティとして防犯対策に取り組むきっかけになるかも知れません。
ステップ4.レコーダー、録画装置の選定
被害にあったときの警察への証拠機能のため、空き巣の下見行為などの予兆を確認するため、映像処理の自由度・利便性の高いデジタルレコーダーを選定します。
防犯カメラの台数、性能、録画可能時間などによりさまざまな種類があります。
あなたの必要とされる機能を検討して、レコーダー、録画装置の選定をしましょう。
よくある質問ですが家電のテレビ用レコーダーは防犯カメラ用としては機能しません。
以下のポイントに留意して検討しましょう。
●防犯カメラの映像信号規格等の仕様に適合したレコーダーであること。
●記録レート(一秒あたりの録画コマ数)の設定は4コマ/秒程度が標準的です。
●記録画質の設定は高画質か低画質か録画用途によってデータの圧縮率を設定。
●HDD・ハードディスクの容量により記録可能時間が決まります。
防犯カメラの録画についてはこちら。
➡【ハイテク防犯カメラ、高性能録画で防犯対策!】
ステップ5.防犯カメラ取り付けの業者選定
防犯カメラやデジタルレコーダー設置・設定・配線など施工業者選定も重要です。
「ステップ1.防犯カメラの設置場所」プラン段階から、防犯設備士など防犯対策の専門家に相談するのがおすすめです。
抑えるポイントをお伝えします。
●防犯設備士、総合防犯設備士などの防犯対策の資格保有者か?
●電気工事士などの電気工事資格者か?
●法人登記など会社の組織が明確か?
●防犯カメラ、レコーダーなどの保証期間?
総合防犯設備士について詳しくはこちら。
➡【総合防犯設備士、セキュリティ・エキスパートの使命とは】
以上、【効果的な防犯カメラ設置の5ステップ!】についてお伝えしました。
防犯カメラの正しい取り付けで、費用対効果の高い効果的な防犯対策を構築してください。
●ご質問、ご相談、プランニング・見積依頼などありましたらご遠慮なく下記バナーをクリックしてご連絡ください。
⇩
●手軽で効果的!防犯対策マニュアルプレゼント
手軽に身の回りの防犯チェックと防犯対策が出来る無料防犯マニュアル【あまりお金をかけずに簡単に防犯対策する方法】をPDFファイルでプレゼント中です!
⇩
まとめ
【効果的な防犯カメラ設置の5ステップ!】
1.防犯カメラの設置場所選定
・犯罪企図者の侵入経路・動線を十分に考慮して決定
2.防犯カメラの機種選定
・設置場所・目的・環境に適合した防犯カメラを選定
3.防犯カメラの撮影目的・画角決定
4.レコーダーの選定
・防犯カメラの仕様に適合したレコーダーを選定
5.防犯カメラ・レコーダーの取付業者の選定
・防犯設備士など防犯対策の専門家がおすすめ
長くなりましたので、本日はここまでとします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
「防犯対策研究所」
アルファセキュリティ株式会社
総合防犯設備士・セキュリティコンサルタント
代表取締役 新井富美男
アルファセキュリティ対応エリア:関東・群馬・前橋・高崎・伊勢崎・東京・埼玉・栃木を中心に、日本全国は総合防犯士会等のネットワークで対応